2016年2月6日土曜日

江戸の三ない主義の話

江戸時代の三ないは、物をもたない、出世しない、悩まない、だそうです。
江戸の長屋に住んでいる庶民は、家具などの物をできるだけ持たない、持てないといった方が正解かもしれませんが、持っていなかったそうです。貧しいこともありますが、火事などが多かったのもその原因かもしれません。
そんな長屋に住んでいた貧しい庶民でしたが、職人や商人の子供も寺子屋に行って、読み書きを習っていたので、識字率はなんと世界一だったようです。
次の出世しないとは、偉くなっても何の得もないことを知っていたようで、武士階級に対する皮肉もあったようです。又、職人の世界などで、親方の技術は、目で盗んで覚えたようで、仕事をしている時の序列など目もくれなかったようです。
そして、悩まないは、ストレスを持たない、寝てしまえば、翌日は別の日になるなど、明日は明日の風が吹く、といったところです。この他にも、宵越しの銭は持たないとか、食べ物に出費は惜しまないなど江戸っ子気質の人が多くいたようですが、肉がなかなか手に入らなかったこともあり、魚と野菜中心の健康的な食べ物を食べ、ゴミは出さない、物はなるべく直して使うなど今の社会とも繋がるものがあったようです。
          (ほうじん2016大谷克弥様の記事より抜粋しました。)